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養蜂の日常業務について

久しぶりの投稿です。
本日は、養蜂現場の日常業務をお話ししたいと思います。

養蜂と言うと、はちみつを採るシーンを思い浮かべるかと思いますが、
当社の養蜂で、はちみつを採るのは5月~7月頭くらいまでの僅かなシーズンです。
それ以外の時期は、基本的に蜂達の世話をしています。
なぜ、採蜜が5月~7月頭までかと言うと、花は、冬以外、常に咲いているイメージがありますが、実は蜂達から、はちみつを分けてもらえる程、野山に花が溢れているのは、春から初夏にかけてなのです。ちなみに春から初夏にかけての時期を「流蜜期」とも言います。それ位、野山の花々には豊富な蜜があります。
ただ、夏に入ると花の蜜が減りますので、蜂達がお腹を空かせぬよう、砂糖水とはちみつを混ぜたものを餌として与えます。(蜂の巣箱の中に餌の砂糖水を入れる給餌箱という物があるのです)元気な蜂達は、餌をどんどん食べるので、こちらも夏の暑い中、大鍋に砂糖を溶かし入れて、どんどん餌を作ります。
そうすると、夏の間も順調に群れを増やしてくれます。そして、秋から冬にかけては、蜂が凍えぬように工夫をしてやる必要があります。巣箱の門(巣門)の一部を閉じて、冷たい風が入り込まなようにしたり、巣箱の中の温度が下がらない様に基本的に冬の間、巣箱を開けないようにします。春が来るまでじっと我慢です。

この様に、養蜂家の仕事とは、ほとんど蜂の世話に費やされています。

ちなみに今の時期は、春になり、一気に蜂が増え始めますので、それに合わせて冬の間の小箱から大きい巣箱に群れを移したりします。また、群れを移すなどして空いた巣箱をバーナーであぶって消毒する作業は、1年中ある作業です。バーナーは、常に使う道具で、箱を焼く作業は、素手では危険な作業なので、分厚い手袋も必須アイテムです。焼き終わった箱は、どんどん一か所に積んでいきます。